小児在宅医療とキャンピングカー:医療的ケア児のサポートに

こんにちは! 聖マリア病院、新生児部長、前野です。

最近、興味を持って取り組んでいることがあります。

それは、

小児在宅医療とキャンピングカーって、相性が良いのでは?ということ。

 


大きくは、二つの利点が

1。災害時の対応

 小児在宅ケアのお子さん(医療的ケア児)、ご家族の大きな悩みが、災害時対策。たくさんの問題点がある。

 在宅ケアで使っている色んな機器の電源の確保。避難場所の確保。移動手段。などなど

 キャンピングカーなら、これらすべての問題点をクリアできるのでは。

 

2。レスパイト、家族旅行

 在宅ケアのお子さんがいらっしゃるご家族は、なかなか自由な時間が取れない。家族旅行をするにも大きなハードルが。

 キャンピングカーなら、気軽に家族揃って楽しく旅行するのも問題ない。

 

などと考えると、なんとか普及できないものか、と考え始めた。

 

着目のきっかけ。災害時の避難

新生児センターから退院するお子さんの中には、在宅医療を続けなければならない方もいらっしゃる。お家で人工呼吸器など、たくさんの医療機器を使いながら生活している。




なので、地震の後の避難所のことをニュースで聞いたりすると、この地域で起きたら、この子たちは、どこに避難してもらえば良いのかと思う。

大きな台風の予報や大雨の予報などがあると、避難したり停電の時の電源確保、大丈夫かな、などといつも考えさせられる。

聖マリア病院としても対応できるように色々準備をしている。けれども、一つの病院で全員に対応できるわけではない。それに、それよりも、ここまで来れないことの方が多いだろう。

災害時に便利なキャンピングカー

実は私自身が数年前にキャンピングカーを購入した。

本当に便利。1−2泊の旅行なんて、気軽にできる。

こんなキャンピングカー、メリットで良く言われているのが、災害時にとても有効。

使ってみて、本当に実感。

そして、電源がある!!


これって、在宅ケア児の避難に使えるのでは?


在宅ケア児のお子さんの近くにキャンピングカーを持っている人がいたら、災害時に助けてもらえないのかな、とか、レンタカーや中古でキャンピングカーを扱っているところから協力得られないかな、、、、なんて、考え始めた。

在宅の医療機器、キャンピングカーの電源で足りるの?

このように、災害時に誰かに借りれないかな、、などと考えていると、でもいざ使ってみると電源が足りない、などの問題も起きそうで、普段から使ってみないと緊急時には使えないな、と思い始めた。


そう、普段から使っておかないと!


と考え始めたら、在宅ケア児のご家庭には一家に一台、キャンピングカーがあって普段から使っておけばいいかも。と思い始めた。


キャンピングカーの普段使いで家族旅行、レスパイトにいいかも

在宅ケアのお子さんがお家にいると、ご家族はなかなか旅行にいけないしドライブにもいけない。これがご家族や、兄弟の精神的な負担にもなっている。

これをなんとかしたいな、と関係者はみんな思って色々対策を練っているところ。病院を利用したレスパイトなど。

でも、キャンピングカーがあれば、一泊旅行なんてお手の物。医療機器をそのまま車に積んで、いつも通りの管理を続けながら、行きたいところに思いのまま。




そして、それで普段使っておけば、災害時のいざと言う時にも、問題なく普通に対応できる。

 

実現には、問題点もたくさん

そこで、実現できないものか、と考え始めたが、考えつくだけでも問題点が次から次に山積み、。

キャンピングカーって高くてなかなか買えないし、安全な電源確保はどうしたら、とか、医療機器は問題なく動くのか、、

一つ一つ、検討しながら、問題点をクリアする方法を模索していくしかないか、、

すでに、いくつか進めていっていることも含めて、今後、その経過について、このブログでも報告していこうと思います。

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