こんにちは! 聖マリア病院、新生児部長、前野です。
キャンピングカーの発想の原点、電源!
医療的ケア児、と言われている在宅医療で過ごしている子供達。災害時対策として、一番大切な問題と言ってもいいだろう。電源の確保。
このキャンピングカーの電源で、在宅医療の機器はちゃんと動くのだろうか?
キャンピングカーの電源
キャンピングカーでは、通常は電源としてサブバッテリーと言うものがついている。
普通の車にもついている車自体を動かすためのメインバッテリーとは別に、キャンピングカーの中で使う電化製品(冷蔵庫やテレビ、その他、普通のコンセントなど)のための電源として、サブバッテリーが乗っている。
走行中にエンジンが回っていると、このサブバッテリーにも充電される。太陽電池を積んでいるものでは、そちらからも充電される。
サブバッテリーで、医療機器は動くのか?
最初の疑問。このサブバッテリーからの電気で在宅の医療機器は動くのか。
電気の容量は足りるのか?
サブバッテリー、充電の量の表示を見ても、医療機器に表示してあるワット数、とどう換算してよいのか、今ひとつ分からない。
医療機器は、立ち上げの時に大きな電力が必要
在宅の人工呼吸器や加湿器など、電源を入れて温まるまで、などは特に電力がいるらしい。その電力がないと、立ち上がらない。大丈夫か?
サブバッテリーへの充電量(エンジンの発電量)は足りるのか
サブバッテリーが足らなくなってきたとき、普通はエンジンをかけて、その発電で充電する。しかし、その発電量で、医療機器は動くのか?
キャンピングカーで試してみたい
まずは、自分のキャンピングカーでも使ってみて、試してみないと。
ということで、医療機器を、実験用に貸し出してもらえないか、在宅医療機器のメーカーの方に相談。
小児在宅医療とキャンピングカー、実用化へチーム結成
そして、2020年、6月
聖マリア病院で在宅人工呼吸器などを扱っている、ITIの富野さん、チェストの原田さんに相談したら、快諾!協力して頂けることになった!
さあ、実用化へ向けて、試行錯誤開始。
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