こんにちは! 聖マリア病院、新生児部長、前野です。
今回は、医療的ケア児の災害時対策に向けて、キャンピングカーで、在宅医療機器を試してみる実験。
準備の段階で、最初に驚いた大きな問題点、について、紹介してみる。
電源確保実験計画、最初に生じた大きな問題点。
在宅の医療機器。家庭用の電源以外での使用は認められていません。
え?
他の電源で動かすと故障するかもしれません。
え?試せない?
災害時にぶっつけ本番
在宅医療でご自宅に帰られている方。災害時の準備として、発電機や蓄電池を備えておくことが勧められている。
自治体によっては(久留米市のように)、それらの予備電源を購入するのに、金銭的援助が設定されているところもある。
しかし、その予備電源で医療機器を動かして、、動く保証はない。
でも故障するかもしれない、ので、家であらかじめ試してみることもできない、、、。
それって、、災害時に繋いでみて、きちんと動くかどうかは、、ぶっつけ本番ってこと?
実験結果は公開されている
成育医療センターの実験結果は、ネットに紹介されている。
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/cooperation/shinsai_manual.pdf
この機器はこの発電機、などのいくつかの組み合わせは、ある程度は分かっていて、おそらく動くのだろう。
だが、それぞれのお子さんで在宅の機器の組み合わせ、使用状況は違うので、その電力で大丈夫なのか、一度試してみたいところ。動くのか、確認してみたいだろう。
だが、、試して故障して、人工呼吸器が動かなくなると、命に関わる。
試したくても、試せない、、。
やっぱり、災害時にぶっつけ本番。
この状況って、ちょっと変えないといけないのでは??
キャンピングカーでの実験させてもらって良いですか?
実験のため、在宅医療機器を借りたとしても、キャンピングカーの電源で使ってみて、故障するかもしれない。保証はない。
実験して良いか、、
まずは、この許可をとるところから始まった、、。
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